人力

伝統的武器のほとんどは人間の力をエネルギー源として武器を運動させる。 多くは体や肘・手を軸とした回転運動で、てこの働きにより大きな力となる。長い武器は回転半径が長くなるため効果もまた大きなものとなる。 棍棒や剣を「振るう」動作はこの回転運動を利用する攻撃方法と言える。 これに対し、槍などの「突く」動作は「振るう」動作に比べると回転が小さく、動作から生まれるエネルギーは小さい。 しかし、使用者もしくは攻撃対象の直線運動を効率よく加える事が可能となっている。 騎兵の槍での突撃と、騎兵に対する槍での防御を思い浮かべるとわかりやすい。 また突く動作は動作が小さく「点」での攻撃のため防御されにくいという利点もある。また一点に力が集中する為、エネルギー自体は小さくてもあまり問題は無い。

これら伝統的な武器は単純に言えば、重く硬く長い武器を高速で運動させれば強力な攻撃を行える。 ただし、大型の武器はモーメントが大きくなるため扱いづらく、広い場所が必要になり疲労もまた大きい、また安定した足場が必要になるものも多い。 またこのような武器(射撃武器なども通用する)は出来る限り構造は単純に構成するほうが強力になりやすく、利点も多い。(機械構造を持つナイフでボタン一つで三叉になる物があったが実用性、信頼性ともに悪かった)

また、伝統的な武器はその見た目から、その痛みを想像し易い物が多く、相手に恐怖を与える事が射出武器などよりも簡単に与える事が可能であり、心理戦においてこれは絶大な効果を持つ。

弾性によって射撃する弓、空気によって矢を飛ばす吹き矢などもあるが、根本が人力であるため大きな変わりはない。

武術
このような自身の体や武器を効率よく操るための技術体系として発展したものが武術である。特に一つの武器に修練を絞ったものは、その武器の名を冠して「○○術」あるいは「○○道」と言った呼び名を与えられる。剣であれば剣道・剣術、弓であれば弓術・弓道、槍であれば槍術・なぎなたとなる、日本の武士は最低この三つを修練する(槍術の場合、上流の武士が代々継承していることが多い、弓術の場合、弓術が出来る事こそが達人として始めて認められる、剣術の場合、”間合い”等の関係から全ての武術の基本と考えられているので厳密には武士ではない人や武器を持つ殆どの人も修練している事が多いが、戦闘では脇役に回る事の方が多い、又これら三つ以外にも投石器や火縄銃等を習う武士もいる)。流派によっては武器の操法にとどまらず精神修練も含めて修練を納める流派や、技そのものを学び個別の武器の操法を重視しない流派もあり内容は様々である。
投射する武器では、射出あるいは投擲した後のコントロールはできない。そのため精神的なものを除けば、構えや射出方法がその技術の大半を占めている。特に銃は射出方法も機械式であるため武術的な修練は成立しがたいと考えられている。銃を使用する武術としてはCQBやCQCで用いられる現代軍隊の近接戦闘術が近い。ただしCQCが行われる至近距離では銃器はむしろ使用されない。また銃を用いる銃剣術は銃と銃剣を用いた格闘術なので発砲をその技術に含んでいない。銃を用いた格闘術ガン=カタはフィクションの武術である。