切断する鋭利な部位。 刃の構造自体はくさびと同一で圧力を線に集中する。 刃と言うと、金属製のものを連想しやすいが、鋭利さに差はあるにせよ他の材質でも刃を形成することは可能である。

単純に言えば厚みが薄く滑らかな刃の方が切れ味は高くなる。 しかし実際は加わる力に耐えられないため刃は破損や湾曲を引き起こし、刃欠けや刃荒れも起きやすい。またそのような鋭い刃は脂や血が付着し刃表面に膜となると著しく切れ味が鈍化する。 そのため刀を実戦に用いる場合、安定した切れ味とノコギリのような荒い切れ味を求めてわざと刃を荒く研ぐ事も行われた。

以上のような理由から、 刃と一口にいっても大まかに2種類に分かれ、切断力と頑強さのバランスをとった引き切る鋭い刃と、 刃の切れ味自体は副次的なものとして断ち切りに重点を置いた厚みのある刃の2種類に大別される。 刀などは前者で、斧や西洋の剣は後者にあたる。

さらに刺突を目的とした切っ先や穂先の刃がある。単純な貫通力で言えば必ずしも穂先に刃は必要ないのだが、 穂先の刃は適度な重さと広い攻撃範囲をもたらし、深く刺さるにしたがって傷口を大きく広げる効果がある。

ちなみに、引き切る切断の仕組みは現代でも完全に解明されていない。 引くことで刃がより鋭角となって切れるとする説と、摩擦力によって削り切るとする二つの説が有力となっている。