石器・自然物

武器の歴史は古く、人類の祖先が二足歩行をはじめた猿人時代から武器を使用していた。 木、骨、石などを手に握り狩猟に用いたと考えられているが、 それらは遺物として残りにくく、出土してもそれと明確に判別できないため推測の範囲にとどまっている。

前石器時代には、石斧、槍、握斧やナイフ、手斧、棍棒、中石器時代には弓矢が発明された。 ヘビ毒やアルカロイド等の毒物を塗布しての利用も行われた。 石、木や蔦などの自然物、動物の革や骨角やスジを用いて武器が作成され、 加工や組み合わせの工夫もされたが、武器としては脆弱で耐久性に難があるため、投射するか、罠で捕縛した動物に対して使用される程度であったと考えられている。

金属精錬技術が伝わらなかった地域や、鉱石に恵まれなかった地域ではその後も自然物を使った武器が使われ続けた。 代表的な地域としてオーストラリアや太平洋諸国、アメリカ大陸があげられる。

自然物の中でも、木は調達が簡単で安価かつ軽量と性質に長所が多いため、金属が発達しても広く使われ続けている。

新石器時代(紀元前8500年頃)に原始的な定住農業が始まると共に戦争の規模が拡大し、武器も対人用途を重視するようになっていった。